信州旅行の土産を飲む② 〜 十六代九郎右衛門の低アルコール原酒山廃
松本市の相澤酒店さんでお酒を見ていたときに思ったのだが、信州のお酒にはラベルが地味なものが多い。いや、悪い意味ではなく。
日本酒でも最近はお洒落な凝ったデザインのラベルも多くなってきたけど、そういうファンシーさとは無縁な、素朴でレトロなラベルが多い気がする。地酒となるとむしろそういうラベルもグッとくる。
そんななかでラベルとデザインがひときわ垢抜けていたのがこれ。ポップで可愛いですね。柄と色合いが、僕が学生のころに持ってたパーカーに少しだけ似ている。
十六代九郎右衛門 低アルコール純米無濾過生原酒
アルコール 13度
米 美山錦(長野県産)
精米歩合 65%
「十三度台九郎右衛門!山廃仕込でがっちりボディ!」
公式がラベルで堂々とロリ巨乳を推しています。期待していいんですね?
香りは酢エチ系。
うん、酸の口当たりがいい。白麹を使っているのかと一瞬思ってしまうような爽やかな酸。微発砲がピチピチ。
13度と言ってもさすがは原酒で、味の密度がとても高い。加水して13度にしたのではこの密度は出ない。熟した紅玉あるいはトマトの果汁を口に含んだような、そんな密度。ボリュームがしっかりとある。
ロリ巨乳とは言っても、適度に筋肉質な印象です。室内ぬくぬくの色白キャラではなく、野外で運動をするのが好きな、少し日焼けした感じの健康的なキャラです。たしかに、公式も「がっちりボディ」と言っているのであって「むっちりボディ」とは言ってない。言い得て妙であります。
低アルコール純米原酒にはこの山廃バージョンだけではなく速醸バージョンもあるそうです。速醸より山廃の方が一般的に酸がしっかりとしているので、速醸はもう少しおっとりボディな感じなんでしょうか。おじさんはとても興味があります。
そういえば数年前にも東京で十六代九郎右衛門の純米だったかを飲んだことがあったけど、派手ではないながらもしっかり美味かったように記憶している。追加調達決定。