鯉川のうすにごりに合わせるべき肴を見誤って申し訳ないと思っている
先日仙台に行った際、酒屋で宮城の酒をたくさん仕入れたのだが、何本か県外の酒の肴も購入した。
そのうちの1本が鯉川酒造 (山形県庄内町) の鯉川 純米吟醸うすにごり。
鯉川酒造さんがある庄内町余目という土地は、酒造好適米の亀の尾の発祥の地であるらしい。
実際、鯉川酒造さんでは自社で亀の尾を栽培して酒を造っている。
そんなことも知らないもんだから五百万石を買ってきちゃった。
五百万石、精米50%
つまりはジャケ買いである。
ラベルのコメント。
このにごり酒は、映画「鉄人28号」実写版の映画監督である、冨樫監督の映像をイメージして製造しました。
「この歳になってやっと、人が口に入れるモノで日本酒を最も美味しく感じるような人間になりました。毎年故郷から届くこのお酒が楽しみでなりません。東京の桜とともにいただきます。
冨樫 森(しん)氏 本人より最新メッセージ
高校同期の冨樫森監督、益々の活躍を願う
にごり酒なので、どぶろくの延長線上にあるようなヨーグルト感あふれる酒か、旨味どっしりジューシー系の酒のどちらかかなと思っていた。
とろみのあるテクスチャーににごり酒らしさはあるが、めっちゃドライ。
粗熱のとれた炊いた白米のような控えめな香り。
旨さ、甘さ、酸っぱさのどれでもなく、苦味が印象が強い。
なんだこれは、ラベルのポップな印象に反して相当晦渋な酒じゃないか。
いろんな肴を当てたが、どうすれば美味しく飲めるかいまいちわからないまま四合瓶を完飲。
気候が春になってから気づいたが、この酒の苦味には苦い食材を合わせればよかったんじゃないか。
蛤や浅利などの二枚貝、魚の肝、菜の花をニンニクで炒めたやつなんかよかったかもしれない。
また来年、この季節になったら飲んでみよう。