田中六五の低アルコール原酒・6513を飲んだら爽やかな内野聖陽
モダン系日本酒といえば、
- 黒いボトルに入れがち
- ボトルに直接文字をプリントしがち
- 酸を活かしがち
- 名前にアルファベットか数字を使いがち
見事にこれらのあるあるを盛り込んでくれた6513。
なんて読むのが正解なんだ。「ろく・ご・いち・さん」でよいのだろうか。
白糸酒造(福岡県糸島市)の有名銘柄といえば田中六五だが、6513は田中六五の限定酒で、13というのは13度の原酒であるところからもってきているようだ。
田中六五は以前から好きだった銘柄で、マスカット感があって爽やかだが香ばしさもあり、コクがあり飲み応えが程よい。
日本酒における内野聖陽である。
さあ、その田中六五がモダンっぽい酒をつくった。
キャラ変してみたと、そういうことなのか。
硬派だった内野聖陽が、ゲイの美容師の役をやったらどハマりするかもしれないと、そういうことなのか。
みなさん、『きのう何食べた?』のドラマ観ましたか?
漫画のドラマ化って大体アレだけど、『きのう何食べた?』は主演に西島秀俊と内野聖陽を抜擢した時点で、すでに成功していたといってもいい。
放送の半年くらい前にドラマ化が発表されたときに「この2人がホモやるなんて最高に決まってんじゃん尊すぎて無理」と思い目をつけていたのだが、やっぱり私の目に狂いはなかった。
西島さんと内野さん、現実でも付き合ってますからね。私見ですけど。
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栓を開けましょう。
正直言うと、1回目は、うん、バランスいいし美味いね、という凡庸な感想で終わった。
後日、お好み焼きを焼いたときに、なんとなく6513を飲んだ。
味の濃い料理には弱いかとも思ったが、かえって酒の特徴がよく感じとれる。
草のような青っぽさとパンの耳のような香ばしい香りに田中六五っぽさを残しつつも、もっと控えめな香り。
適度の酸味があるがフルーツのニュアンスはほぼなく、あくまでも米のニュアンス。
13度というだけあって飲み口は軽く、でも原酒なので水っぽさはなく、余韻がほのかに残る。
めちゃめちゃ美味いじゃないか。
スイスイ飲んでたらいつのまにか2合くらいなくなっていた
草原を駆け抜ける風のような清涼感。
目を瞑れば、糸島の、海の見える丘の草原に、風に吹かれて立つ白シャツの内野聖陽が見える。